株で富を築くバフェットの法則[最新版]—不透明なマーケットで40年以上勝ち続ける投資法
投資を始めようとしている、あるいはもう始めている人でも、1度はこの本を読むべきだと強く推奨します。本書では”投資の神様”と呼ばれているウォーレン・バフェットの投資方法やその哲学について、関係者からのインタビューやバフェットの発言・記述の分析に基づいて、著者のロバート・G・ハグストロームが詳細にまとめています。
ウォーレン・バフェットはバークシャー・ハサウェイ社のCEOであり、2018年の世界長者番付で第3位、約10兆円の資産を保有しています。特徴的なのは、自分で事業を起こしたのではなく、株式投資のみで大富豪となったことであり、その投資哲学や人柄は多くの人を魅了しています。
本書の初版は1994年ですが、2014年に最新の事例も踏まえて、全面改訂されました。20年の間にはITバブルや、リーマンショックなど様々な経済上の出来事がありましたが、バフェットの投資の考え方には全くブレがありません。
バフェットは、”簡単に理解できる事業を行っていて、5年、10年、20年先にきっと今より大きな利益を上げていると思われる企業の株式を、納得できる価格で買うことが投資家の目標” と述べています。この文言だけを見ると、アタリマエのことをいっているだけのように思えます。バフェット自身も”投資で成功するのに並外れたことをする必要はない” と述べています。それなのに現実は、バフェットのような投資成果を出せる人は、ほとんどいません。それはどうしてなのでしょうか?
バフェットの投資の考え方は、通常のファンドマネージャーの拠り所となっている金融理論と全く異なるのです。最も大きな違いは、少数の優れた企業にのみ投資するフォーカス投資のスタイルを取っていることだと思います。バフェットは、”投資についてある程度知識があり、ビジネスの数字を理解でき、長期的にビジネスの優位性を持ちながら、株価が割安な企業を5〜10社選び出せるなら、従来型の分散投資は無意味である” と述べているのです。
そのほかにも、株式の価値を評価するのに一般的に使用されているPER(株価収益倍率)やPBR(株価純資産倍率)、リスクの評価に使われているボラティリティ(株価変動率)などは全く意味が無い、と断じています。
世界最高の投資家が言っていることと、一般に言われている投資の原則がこれほど異なるならば、投資を行うにあたり、どちらの道を進むべきか、本書を読んでじっくり考えるべきでしょう。