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書評:マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門


マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門

 タイトルには12歳からとありますが、本書は子供のみならず大人にも、特に「お金や投資に関する話は難しいな」と思っている人に、とりわけおすすめの本です。(本書は2000年にドイツで刊行された「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」を改定した2011年版になります。)

 本書は、キーラという名前の12歳の女の子が、マネーと名付けられた言葉をしゃべる不思議な犬から、さまざまなお金に関する知識を学んで実践していく、という物語です。キーラは最初は普通の女の子で、お金のことは何も知りません。また両親も借金の返済のため、いつも家計が赤字となって困っています。ところがマネーと出会ってから、マネーからのアドバイスで、いろいろなお金をもらえる仕事を初め、投資を行い、自分の夢を叶えていきます。その過程で、さまざまな大人に出会い、優れた知識を得て実践していきます。最後には、キーラは自分と同じような小学生に、マネーから学んだことを講演し、お金に関する知識を広げていきます。

 ではなぜ、この本が子供のみならず大人にも有用だといえるのでしょうか?

 この本では本質的に大切なことを、物語の形式で、お金について知識の無い12歳の女の子が実践していく姿が描かれています。つまり大人であればできて当然であり、自分でも簡単に実践できそう、と思わせてくれるのです。お金や投資に関する事は難しい、と思い、尻込みする人もいるかと思いますが、そんな人たちをキーラとマネーが後押ししてくれるのです。

 それではお金に関して本質的に大切なこと、とは何でしょうか?

 2つ挙げてみます。

 まず1つ目は、キーラが最初に行った「夢貯金箱」をつくる、ということです。これはお金があればやりたいことのうち、最も大事な3つの夢について、それぞれ夢に関連する写真や絵を貼った貯金箱をつくることです。これはゴールをビジュアル化した上で、そのゴールに向けて貯金や投資を行う、ゴールベース資産管理の考え方を実践することになります。

 2つ目は、収入から得られたお金の配分です。キーラは、自分が稼いだお金の50%を”金の卵を生むガチョウ”、すなわち将来に向けた投資に配分し、40%を自分の夢を叶えるための夢貯金箱に貯金し、残りの10%を使うことにしました。たとえ少ない額でも、たまたまもらったまとまった額でも、自分が決めた配分で分配していきます。このように収入から得られたお金を長期、中期、短期で配分を決定し、それをまもっていくのは、とても優れた考え方だと思います。

 興味を覚えた方は、ぜひ本書を購読し、実践して頂きたいと思います。


マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門

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